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私たち・生産者の取り組み

ぬくもりを感じる割りばし

100年の森

ヤマキ醸造では「NPO法人樹恩ネットワーク(JUON NETWORK)」の会員として、地元にある「埼玉県・百年の森」など自然環境の保全活動を支援しています。その活動の中で発生する埼玉県の杉の間伐材などを有効利用して作られた割り箸を直売店の喫茶で使用しております。

日本国内で使用される割り箸の98%は輸入であり、そのほとんどを中国産が占めています。同国ではそのための原料調達として森林の乱伐による環境破壊が深刻な問題となっています。割り箸は本来、間伐材を利用し森林資源を有効活用するために作られました。日本の面積の7割は森林でそのうち4割は人の手によって植えられた人工林です。植林された杉や檜は成長に伴い木々の間隔が狭くなってしまいます。そのままでは光が入らなくなり、丸太の原木として使用できる木には成長しません。そのため過密になった木々を計画的に伐る作業が必要となります。その作業を「間伐」、伐採された木材を「間伐材」といいます。森林の手入れに伴い発生する間伐材を有効利用することで森林の環境を健全なものにし、未利用資源を減らすことにもつながります。また国産の間伐材から作られた割り箸を使うことで間伐された森林の手入れが適宜行われ、日本の林業を支えることにもつながります。

私たちが15年前から使用している間伐材の割り箸は、熊谷市にある「社会福祉法人江南愛の家」で樹恩ネットワークの森林保全活動で伐採された間伐材などを利用して作られています。1本1本丁寧に作られ、割り箸の角にはペーパーをかけられており、優しい丸みを帯びています。1本ずつ表情も違い、手に持つと割り箸ですが柔らかい感覚があります。この割り箸を地元地域で使用することにより、私たちが暮らしているすぐ近くの森林を守ることにつながり、お箸1膳が出来上がるまでに多くの人々のぬくもりと、森を未来へつなぐ思いが、この割り箸には詰まっています。

間伐材の割りばし