「100%国産」で「有機栽培」の“大豆”にこだわる理由
2013年12月に、「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。ポイントは、①素材の持ち味を引き出す技術的な側面、②栄養価としてバランスのとれた健康食的な側面、③自然と調和し、季節感を表現した文化的な側面などが評価されてのことです。我々日本人にとって身近な「和食」が世界的に評価されたことは、とても喜ばしいところです。
●生育中の大豆(上)●収穫直前の大豆(下)
ヤマキ醸造グループの主力商品は、醤油・味噌・豆腐です。いずれも古くから日本の食卓に身近な食材で、「和食」の中の代表選手と言っても過言ではありません。
醤油・味噌・豆腐に共通するのは、主原料が「大豆」であり、ある意味大豆は和食の根幹を支えている農産物と言えるでしょう。
しかし、「現在日本で使用されている大豆の何%が国産大豆か?」ご存知でしょうか。
答えは「約6%」です。つまり日本で使用されている大豆の約94%は輸入大豆で、外国に頼らざるを得ない状況にあります。これではせっかく和食が無形文化遺産登録されたとしても少しさみしい気がします。「なぜそんなに少ないのか?」その理由の一つに、大豆は土地が広ければ広いほど生産効率が上がる「土地利用型作物」であり、しかもお米に比べたら収量が少なく、およそ3分の1程度の収量しか取れないことにあるでしょう。
和食文化は、世界でも珍しいと言えるほどはっきりとした日本の四季と共にあって、日本の豊かな自然が育んだ文化、言わば「自然の恵み」とも言えるでしょう。
そんな自然の恵みに感謝する気持ちから、ヤマキ醸造グループは「100%国産大豆」にこだわり、さらに「守る自然 残す自然」として環境に配慮した「有機栽培大豆」にこだわり続けてきました。
ヤマキ醸造グループはこれからも日本の豊かな自然に感謝し、お客様が自然の恵みを感じられるような、ものづくりに励んでまいりたいと思います。